三つ数えろ

労務管理 人事評価 組織設計

数を数える

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人より少し遅く社会人となり、2度の転職を経て10年間以上過ごし、毎朝の満員電車で薄くなりつつあるサラリーマンの頭頂部を眺めながら、(そしてもちろん僕もそのひとりとして)通勤するうちに、日本人の働き方というものがおかしいと感じ始めたことが、このブログを始めようと思ったきっかけです。

 

思い返せば就職活動のなかでも、聞いたこともない会社の面接で、「今、できること」ではなく「できないこと」を聞かれることの無意味さをこれでもかと味わった記憶があります。「遊ぶ金ほしさ」のためと胸をはって答えることのできない志望動機。

 

仕事と人生は、あんまり関係がありません。本来は。

 

労働法を少し紐解いてみれば、その精神が「労働者の苦役から保護」であることは明確に読み取れます。仕事とは労役であり、その苦しみからの開放こそが豊かな人生をおくる条件であるはず。であるにもかかわらず、若くて先進的な人々の間でも「仕事を楽しむ」「仕事を通じて成長する」といった仕事観が蔓延していることに違和感を感じます。

 

働くこととは、ストレスのない、そこそこの生活をおくる上で必ず発生するコストを分散することに他ならない。そのために必要な諸制度のあり方について、自分なりの考え方を書いていきたいと思います。