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山本太郎は最高にパンクだ

 

 

勝手にしやがれ!!<35周年記念デラックス・エディション>

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山本太郎は最高にパンクだ。これをパンクと呼ばず、何をパンクと呼ぶのだろう。

 

今回の彼の行動は、RCサクセションにおける「サマータイム・ブルース」であり、THE BLUE HEARTSにおける「チェルノブイリ」であり、ピストルズの「God Save the Queen」に対する四半世紀たったのちのアンサーソングだ(返事に四半世紀もの時間がかかってしまったがそうそうやる馬鹿もいない)。

Anarchy in the TOKYO.

我々都民はこの希代のパンカーの誕生に少なからず寄与したことについて、胸を張るべきだ。

 

 

アナーキーにして国会議員。

それが21世紀に蘇ったパンクの新しい姿なのだと、今回の件で我々は知ることになった。原子力政策とそれに連なる様々な集団は体制そのものであり、皇室は世界に名だたる権威だ。体制と権威へのその内部からの攻撃。この行動に多くの良識派の人々は眉をひそめ、一部の権威は激怒している。70年代のロンドンでも繰り広げられたこの反応こそが山本太郎がパンクであるとこの証左だと考える。

 

いつの世の中にも「俺たちの苦しみの上に幸せな顔して生きているやつら」に対する憤怒はある。「俺たちを受け入れない世の中の汚いやつら」に対する呪いの言葉はある。東京オリンピックの2020年開催が決まり、輝きを取り戻し始めたかのようにみえる世の中に対して「それより先にやることがあるだろう!」と彼を支持する人々は声高に主張するが(というかツイートするが)、この場合の「先にやること」とは、決して福島の人々に手を差し伸べることではなく「俺たちを救え」でしかないのは衆人の知るところだろう。こうしたフラストレーションは、その源泉を性的欲求の不満に求めることができると故人であるヤマグチノボル氏は私に語ったが、結局「いいSEXをすればいいのに」という氏の言葉につきるのかもしれない。

 

ここでは山本太郎氏の今後のご活躍をお祈りしつつ(NO FUTUREである可能性も否めないが)、最後にピストルズが1996年にオリジナル・メンバーにより再結成し、ワールドツアーの一環として来日した際の言葉で今日のブログは終わることにしよう。

 

「俺達には共通の目的ができた、それは金だ!」